新年を迎えて

2010年01月29日

出久根です。

明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いします。

年末年始は、いかがお過ごしになりましたか?

わたしは、毎年茨城の実家に帰るのですが、今年は、初めて東京で過ごしました。私の実家は、農家で年末年始は、七草粥でおなじみのせりを出荷しているので、大晦日と元旦だけ仕事を休んで、後は、仕事をしています。両親にとっては、一年の中でも忙しい時期です。

それでも忙しい合間を利用して美味しいおせち料理を作って出迎えてくれます。

今年は、年末の予定がはじめ不確定だった事と、この時期のおせち料理のカタログや宣伝につい興味が湧いてしまい、東京で過ごすことににしました。

おせち料理と好きな日本酒、ワインを準備して新年を向かえましたが、何か物足りない感じで、唯一良かったことは、テレビのチャンネルを選ぶ権利が自分にあった事くらいでした。

心のこもった料理と家族のもてなしが、一番だとつくづく感じました。両親と兄には感謝してます。来年からまた、宜しくおねがいします。

という事で今年は、元旦に初めて年賀状を受け取りました。

いつも年賀状をもらう人の中にレナーテというオーストリア人の女性がいます。年賀状というか、クリスマスと新年を祝うカードです。

彼女とは、もう10年以上の知り合いです。

私が始めてイタリアに行った時、語学学校に三ヶ月間通ったのですが、その時のクラスメートでもあり、イタリアでは、学生のほとんどが、ルームシェアをしていて、その時の同居人でした。彼女は、

約3ヶ月のフィレンツェ滞在でしたが、慣れない私たちをいろいろと助けてくれました。

学校が終わるといつも一緒にスーパーに買い物に行きました。その時いつも彼女はこう言いました。

「最初から高いワインは、飲んでも仕方ない。一番安いものを買いなさい。安いワインの味を知ってこそ、高いワインの味がわかるのです。」

それでいつも買うワインは、400円のワインで、瓶を返すと100円返してもらえる、ワインでした。

今考えるとワインに関して無知だった私にとって、大切な事だと思っています。

レナーテから手紙が来るとあの時自分を良く思い出します。

今年は、その当時のようにがむしゃらにとはいきませんが、おもてなし心をもって、初心の心を忘れずに頑張りたいと思います。宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

 

イタリアのクリスマス

2009年11月27日

出久根です。

今回は、イタリアのクリスマスについて書こうとおもいます。

日本と同じように、街中にたくさんのクリスマスツリーが飾られ始められていることだと思います。

エノテカ ピンキオーリでも19日からクリスマスツリーを飾り始めました。セラーのある回廊の突き当たりに置かれたツリーは、非常に綺麗に飾られています。これからエノテカで披露宴される方は、ツリーの前で挙式をしていただくので、いい思い出になると思います。

イタリアのクリスマスは、ツリーの他に、プレゼッピオを家の中に飾ります。

これは、キリスト様誕生の様子を人形にしたものです。マリア様やヨゼフ様、ベツレヘムの羊飼いや村人たちも登場します。素材は色々、紙や陶器、粘土やガラスの物もあり、ほんの小さいものから大きさも様々です。家族みんなで造るようなものから、教会に飾るものまで様々です。

25日の零時までキリスト様は、藁で隠しておいたりして、時間を過ぎると、それを出して、誕生を祝います。

クリスマスは、イタリアでは、一年で一番大切な日であり、家族全員が集まり、キリスト様誕生を祝う日です。

そしてこの日は、家族全員が集まり、マンマの味を堪能する日でもあります。一度クリスマスにイタリア人の友達の家に遊びに行きました。サラミの盛り合わせやラザニア、フリットミスト、七面鳥のロースト、ティラミス、パネットーネなど。友達は太っているのでその理由がわかる、マンマ御自慢の料理でした。

それに比べて、カポダンノ(正月)は、恋人同士、友達同士で大騒ぎするのが一般的で、暴走族ではありませんが、スクーターに二人乗り、イタリア国旗を振りかざすような若者達もたくさんいました。

エノテーカ ピンキオーリでは、23日にクリスマスをテーマにした模擬結婚式が開催されました。

今回結婚を考えているお客様にイタリアのクリスマスをイメージした模擬挙式、料理を試食して頂いて、満足いただきました。

そして次回のテーマは、和との融合です。セラーの回廊で行われる模擬挙式はもちろん着物で、そして音楽も思考を凝らしたものにしようとしています。ご期待ください。

実りの秋

2009年10月02日

 

出久根です。

私が最近読んだ本は、山本兼一さんの書いた小説 火天の城 です。

ご存知の方も多いとは思いますが、映画化され、現在上映中です。

織田信長が安土城を建築するにあたり、その棟梁となった人物の苦悩と、戦国時代の人々の生きざまがうまく書かれている作品でした。是非時代劇好きの私としては映画も観に行きたいと思っています。

いよいよ実りの秋となりました。

イタリアでもトリフやポルチーニ、ジビエの料理など美味しい食材がたくさんとれる時期になりました。

私の知人の料理研究家の方は、生徒さんを連れてイタリアに旅行に行くそうです。本当に羨ましい限りです。

エノテーカ ピンキオーリには、幾つかオリジナルワインがありますが、その中にピアントナイアと言うワインがあります。このワインは、中でも非常に思い入れの深いワインの一つです。このワインは、フィレンツェのスタッフで毎年収穫するワインだからです。勿論、オーナーのピンキオーリも参加します。

収穫は午前中で終わり、その後は、みんなで収穫を祝って食事をするのが、恒例でした。このワインは、メルローを主体としているので、トスカーナでは、一番初めに収穫されることが多いブドウ品種です。9月になると毎年収穫の日を楽しみにしていました。

今でも新しい年のピアントナイアが日本に入荷されると、と非常に気になります。

これからの時期は、オリーブやブドウの収穫などのイベントが、各地でも行われます。機会があれば、ぜひ参加してください。

お店からのご案内です。

11月24日から、エノテーカ ピンキオーリ、総料理長であるアニー夫人が来日して、1週間フェアーを開催することになりました。秋の食材をふんだんに使ったメニューをご用意する予定です。少しでもお客様にイタリアの秋を感じていただけるように、今、色々と準備しているとこるです。

詳細は、決まり次第、ホームページに掲載させていただきます。よろしくお願いします。

オペラの祭典

2009年08月07日

出久根です。

今回はオペラについてです。

ヴェローナにアレーナという円形闘技場があるのは、ご存知でしょうか?この建物は、約2000年前に戦闘士の戦いを見るために建てられたものです。そして現在まで維持され、1913年以降は、オペラの為に使用されています。

今回は、40年前にベローナでデビューをしたスペイン人の人気テノール歌手のドミンゴの40周年を祝う特別公演も行われたようです。そしてこの祭典は6月19日から8月30日まで開かれます。

なかなかチケットを入手するのは、難しいようですが、そのときは、急なキャンセルもあり、幸運にも行ける事になりました。ただ、周辺のホテルは、すべて満席で予約することは出来ませんでしたが。

公演は夏なので夕方から始まります。会場に入ると、まず、座布団と小さなろうそくが配られます。

この座布団がないと昔のままなので、大変な事になります。席に着席すると、日が落ちるのをまちます。日が落ち、暗くなると、合図があり、配られたろうそくに一斉に火をともします。真っ暗なアリーナにろうそくだけの明かりがともると、本当に2千年前にタイムスリップしたかのように綺麗ででした。そして合図とともにろうそくがけされ、オペラの世界に引き込まれていきます。

演目は、アイーダを観ました。そのときは、古典的なものではなく、現代的な演出だたので、素人の私にはちょっとむずかしすぎましたが。

帰りは、ホテルも取れず、終電にも間に合わず、期待していたマックもすぐに閉まり、最終的には、駅のホームに厄介になりました。たくさん人がいたので寂しくなかったですが、急に現実に戻された感じでした。

ヴェローナといえば、このほかに忘れてならないのが、vinitaly,(ヴィニタリー)という国際的な規模のワイン展です。ワイン業界の方だけでなく、一般の方も入場することができます。手ごろなワインから、入手困難なワインまで試飲できるチャンスがあります。これは春に開催されます。

最後にお店からのご案内です。

8月23日にブライダルフェアーが開催されます。前にもご紹介しましたが、新郎新婦、両親、ピアノ演奏などすべて業者さんの協力を得て、エノテーカのスタッフで行っています。手作り感が非常に好評です。

そして今回は、新郎役として、ブログでおなじみのソムリエの星野さんが登場します。試着の時には、1番かっこいいと評判です。これから結婚を考えている方、是非参加してください。

そしてもう一つ。フィレンツェ本店の協力もあり、北から南までたくさんのオリーブオイルを扱っています。すべてフィレンツェから直接送ってもらったものです。どれも日本では入手困難なものばかりです。monocoltivare(モノコルティバーレ)といって、単一品種から造られるオリーブオイルもご用意しています。北と南、または品種によってのオリーブオイルの違いを感じて頂けるとおもいます。お食事の際にお申し付けください。 

夏のバカンス

2009年07月10日

出久根です。

今回は、バカンスについて書こうと思います。

イタリア人にとってバカンスは非常に大切な時間です。まとまった休みの中で家族サービスをしたり、旅行に行ったり、もしくは時間をゆっくりと使って、いろいろな資格をとったりと。

私がイタリアで働いていたときは、フィレンツェのお店も夏に4週間のバカンスがありました。

私の場合は、2年に一回日本に帰る事にしていたので、その他の時は、ギリシャに行ったり、南イタリアのカラブリア州に行きました。

ギリシャは、サントリー二島と言う小さな島で、ここでは、プールつきの海の見えるホテルでゆっくり1週間すごしました。島の周りを周遊するツアーに参加しただけで、後は、何もせずゆっくりしました。このツアーは、とても楽しかった。

行きの飛行機が12時間送れて、空港で待たされたことと、ホテルに着いた時、一日遅れて到着したせいか、予約はありませんと言われた事を除けば、すばらしい旅でした。

カラブリアには、フィレンツェで受付をしている女性がカラブリア出身だったのでそこに招待してくれました。カラブリアの家庭料理と美味しい魚を堪能しました。カラブリア料理は、特に辛さが有名です。しかし彼女は、辛い料理は、観光客に出す料理だけだと話していたので、安心していましたが、やっぱり非常に辛かったです。

6月26日から3日間ルレーシャトーの関係もあり、淡路島のホテルアナガでエノテカピンキオーリフェアーが開催されました。実はこれが3回目になります。坂間総支配人と辻料理長と私と三人で初回から参加しています。今回は、3回目ということもあり、7割以上のお客様が、リピーターの方で、和やかな会となりました。何度も来て頂いて本当に感謝しています。そしてアナガのスタッフのお客様へのそして私たちへの心配り、本当にすばらしく、いつもありがとうございます。

さてこのアナガホテルは、バカンスをゆっくり取ろうと思う方にも最適のホテルです。都会の生活に疲れたとき、ちょっと仕事のことは忘れて、のんびり過ごしたり、ゴルフをしたり、子供と一緒にプールで遊んだり、朝早起きをして、釣りにいったりと。そして美味しい野菜とお魚を堪能する。いろいろなところを観光するよりもゆっくりと一つの場所で心も体もリフレシュする。そんなイタリア人のようなバカンスの過ごし方もたまには、いかがでしょうか?すばらしい笑顔でアナガのスタッフの皆さんが迎えてくれると思います。

 

 

 

 

 

 

音楽祭

2009年06月12日

出久根です。

今回はフィレンツェで行われる音楽の祭典MAGGIO MUSICALE FIORENTINA(マッジョ ミュジカーレ フィオレンティーナ)フィレンツェの五月音楽祭について書こうと思います。

これは、毎年5月から約2ヶ月にわたり行われる音楽祭です。16世紀末に世界で始めてオペラが上演されたのもここフィレンツェだそうです。そして国際的にもっともイタリアでも古く、1933年にスタートしました。戦時中は、一時中止されましたが、戦後再開され、たくさんの著名人が来るそうです。

基本的には、オペラ、オーケストラ、バレエなどが期間中、フィレンツェ旧市街のいくつかの会場で行われています。フィレンツェ中がこの期間中音楽一色になります。

私は、フィレンツェで2回ほどコンサートに行ってきました。一つは、世界的に有名な指揮者である小澤征爾さんの指揮するオペラ。そして坂本龍一さんのピアノコンサート。日本人として世界の大舞台に立ち、とくにイタリアの観客は、評価が厳しいと聞いていたので、その観客の人々から喝采を受けるその姿に非常に感動したことを今でも思い出します。

そしてチケットも非常に安いです。約20ユーロくらいからあります。その分早めの予約が必要ですが。チケットが安いものがある分、学生からお年寄りまで、会場にはたくさんの人々が訪れます。庶民の生活の中に溶け込んでいるなと感じました。

フィレンツェの中にあるすばら劇場でオペラやバレエ、ピアノコンサートが 楽しめる。この時期にフィレンツェに観光に行く方には、お薦めです。おしゃれをしてイタリア文化を堪能するはいかがでしょうか?

それともう一つ。

これはお店からのお知らせです。私共エノテカ ピンキオーリも17年目を迎えました。そしてこのような社会の状況を踏まえてメニューの値下げをしました。よりエノテカ ピンキオーリを知っていただくために。エノテカ ピンキオーリは、初めワインバーとしてスタートしました。ワインに重きを置いたお店です。そこでワインのすばらしさをより多くのお客様に知って頂くために、平日のランチに限り、グラスで赤ワインは900円から、白ワインは、1000円からご用意しております。この機会に料理とワインで、楽しい食事をして頂けると幸いです。

 

 

 

 

結婚式

2009年05月15日

出久根です。

ゴールデンウィークも終わり、楽しい休日を過ごされた方も多いと思います。ETCでの祝祭日の高速道路の値下げもあって遠くまでドライブされた方も多いのではないでしょうか?平日の休みが多い私にとっては、なんとも羨ましい限りです。なんとか平日に休みが多い家族にもよろしくお願いします。ゴールデンウィーク中は遠方からもたくさんのお客様にご来店頂きました。ありがとうございました。

今回は、もう6月、結婚式シーズンになりました。イタリアの結婚式ついて書こうと思います。

私フィレンツェで働いていたとき、同僚のイタリア人の友達に結婚式招待された事がありました。基本的にイタリアの結婚式は、ほとんど一日かけて行われる事がおおいようです。その時も朝10時から教会で結婚式が行われました。小高い丘の上の教会で。そしてそこから披露宴会場のレストランに移動しました。そこは、郊外の素敵な庭のあるレストランで庭の真ん中にはブッフェ形式で料理がたくさん用意されていました。これで終わりかと思えば、そのあと、レストランの中で着席でフルコース。これでもかという料理とワインを堪能した後、そして最後は、生バンドの演奏にあわせて、新郎新婦を囲んでみんなで踊りました。私たちはこの後新居に招待されたので、ホテルに帰れたのは、夜遅くだったと思います。人数も多くなく、余興も少ない分、新郎新婦と接する時間が多く、アットホームで非常にすばらしい結婚式でした。誰もが考える理想的な結婚だと思います。

そんなイタリアの結婚式に近づくように私共も披露宴を行っています。それを感じていただくためにブライダルフェアー(模擬結婚式、模擬披露宴)を開催します。これは、結婚を考えている皆様にお客様として式、披露宴に参加していただいて、エノテカ ピンキオーリのウエディングに対するコンセプトを知っていただこうとするものです。パンフレット見たり、説明を聞いただけでは、初めてのことなので実感が湧いてこないことがあると思います。そんな悩みを実際にお客様として参加して、イメージして頂く企画です。この日は、もちろん披露宴中は、食事とワインも楽しんでいただきます。このフェアーでの新郎、新婦、をはじめ、ピアノ、ヴァイオリンなど全て私共スタッフでさせて頂きます。前回は、お客様に非常に好評をいただきました。

今回は、5月31日が夜の部のみ、6月28日が昼、夜の部と終日となります。当日は私共スタッフの他にもお花、音響、衣装、写真など婚礼の時に必要な業者の方々にも御協力いただいて、万全の態勢でお待ちしています。予約制になっています。席には限りがありますので、よろしくお願いします。

スタッフ全員で作り上げるブライダルフェアーとなります。是非ご参加ください。

 

 

 

サッカーの起源?

2009年04月17日

出久根です。

イタリアではパスクア(復活祭)も終わり、これから春の訪れです。特にフィレンツェは、春はたくさんの花が咲き乱れ、過ごし易い日が続き、観光するならもってこいの時期です。フィレンツェのエノテカピンキオーリもこれから一段と忙しくなります。

今回は、フィレンツェの歴史的なスポーツ、カルチョ ストーリコ フィオレンティーノ(calcio storico fiorentino)について書こうと思います。これは、一度は見ておいた方が良いとおもいます。サッカーと言うより、格闘技観戦に近いかもしれません。

これは、毎年6月24日に行われます。この日は、フィレンツェの守護聖人、サン ジョヴァンニの日で、その目玉のイベントが、このサッカーです。4チームが試合に参加してトーナメントで試合が行われます。あまりに激しい試合になるので、この日は、決勝戦が行われます。赤(サンタ マリア ノベッラ教会)、緑(サン ジョバンニ ドォーモ)、青(サンタ クローチェ教会)、白(サント スピリト教会)。地区ごとに色で分けられ選手達は、伝統的な衣装を身にまとい、試合をおこないます。特にルールもなく1時間もの間、ボールを奪い合います。各地区の名誉のため、選手達は本当に命を懸けて戦います。ボールの無いところでも激しい戦いが繰り広げられます。毎年怪我人が多数でるため、競技場の外には、救急車が待機しています。格闘技ファン必見です。もともとは、中世の時代、戦闘の練習もかねて始められたスポーツのようです。

 あまり格闘技が好きでない方には、夜にミケランジェロ広場から花火があがります。日本とは違って中世の街並みに浮かび上がる花火は必見です。年々花火の量と質が上がっているようです。ただ、場所取りは早め にしないといけません。特にアルノ川から見る花火は、最高です。

春の訪れ

2009年03月20日

出久根です。

だんだん暖かくなってきました。桜の開花宣言もあちらこちらで出始めて、春らしくなってきました。ただ、花粉症の方には、辛い時期ですね。特にソムリエで花粉症の方は、この時期は、苦労されるようです。

ということで今回は、春のイタリアの最大の行事、パスクワ、キリストの復活を祝う復活祭について書こうと思います。イタリアでは、クリスマスの次に大事な行事と言っても過言ではないとおもいます。今年のパスクワは、4月12日です。フィレンツェでは、この日にLo Scoppio Del Carro (ロ スコッピオ デル カッロ)と言う行事が開催されます。火の車を意味するとおり、飾られた山車をこちらもかなり飾られた牛がドゥーモ広場まで引いてきます。そこでは、聖なる火の儀式や行進、聖霊を象徴する鳩の飛行があり、最後にこの飾られた山車が爆竹で鳴らされる行事です。鳩に見立てた模型が山車のところに縄をつたって飛んで行き、うまく山車の爆竹に引火すると、その年は良い年であるようです。一度観に行きましたが、凄い人の数で大変ですが、一度は観に出かけてみるのもいいと思います。

 また、オーストリア人の女性と一緒に住んでいた時は、ゆで卵を沢山持って、公園に出かけました。このゆで卵に色とりどりの彩色をしていって、枯れ木を拾って、鳥の巣を作ってそこに出来た卵を飾っていって、完成です。なかなかこれが子供の頃に帰ったようで楽しい。最後にそれを皆で食べます。ちょっと色の付いた卵には、抵抗がありましたが。これがオーストリアの子供達の過ごし方のようです。

卵は復活祭の象徴とされています。イタリアでは沢山の卵型の大きなチョコレートが売り出されます。だいたいラグビーボールくらいの大きさです。色々なメーカーが知恵を絞ってチョコレートの中におまけを入れます。とっても子供たちが好きそうなものを。おまけが大好きなわたしは、この時期毎日のように食べていました。でも実は、甘いものは余り得意ではありません。チョコレート以上に中身のおまけが目的の人も多いようです。テーマ性はありますが中に何が入っているいるのか分からない。これには興味をそそられますよね。

 

懐かしの逸品

2009年02月20日

出久根です。

最近新しいもの、新しいものと追い求める時代から、少しずつ昔の良いものを見直す時代になるといわれているそうです。新しいファッションや建築、デザインなどを造り出す、イタリア人が古き街並みのを守り続けているのは、何か関係があるのでしょうか?昔からイタリアの天才と言われる人は、一つの分野に囚われず、医学、絵画、医学、建築などすべての分野に卓越した能力を持っている人が多いようです。そのような天才を生み出すイタリアには、何かそこに秘密があるのでしょうか?

ということで今回は、エノテカ ピンキオーリの宣伝をしたいとおもいます。

3月から約1月間、コースメニューの中にフィレンツェの本店の歴史の中で特に印象深く、好評だったお皿だけを集めて構成されたコースメニューを再現することになりました。このコースの中には、フィレンツェの本店が三ツ星を獲得するのに貢献したアニー夫人の忘れられないお皿、伝統的で且つ、革新的なお皿の数々で集約されたもです。

特に19日から21日にかけては、ピンキオーリ氏とアニー夫人が日本に来日し、コースメニューに合せて、ピンキオーリ氏が厳選したワインのテイスティングコースをご用意する予定です。懐かしい料理とピンキオーリ氏、アニー夫人と共にフィレンツェ本店と銀座店の歴史を堪能して頂こうと思っています。詳しい情報は、ホームページで確認してください。

本店ではピンキオーリ氏は、非常に厳しい人で従業員、全員から恐れられていました。私が働いていた時は、本店が改装前で、非常に狭い上に上がる階段の下に男性用のトイレがありました。ある忙しい日に、気持ち悪くなった男性がトイレまで我慢できず、階段の途中で吐いてしまいました。それを掃除していたピンキオーリさんの頭の上に、私が上から皿を載せた大きな銀製のトレイを何の躊躇もなく、上から落としてしまったことがありました。上からトレイを持って階段をおりると死角になってしまい、ぶつけて、初めてその絶叫と共にピンキオーリ氏とわかりました。ピンキオーリ氏は、すぐに許してくれましたが、私の方は、顔面蒼白で、かなり落ち込んでいました。そのときにそんな私を心配してピンキオーリ氏が営業の最後に出してくれた料理がこのコースの中には、含まれています。これが私にとっての懐かしの逸品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

お正月

2009年01月23日

明けましておめでとうございます。出久根です。

今年は、年男になりました。一層頑張っていきたいと思います。宜しくお願いします。

今回は、年末、年始の過ごし方について書こうと思います。

ちなみに私は年末に実家に帰りました。ほとんど家から出ることもなく、コタツに入ってゆっくり過ごしました。大晦日の夜は、近くの神社に御参りしてから除夜の鐘を鳴らしにお寺にいきました。よく飲んでよく食べて、よく寝たお正月でした。

イタリアでは、お正月をカポダンノ(capodanno)といいます。正確には元旦を意味します。日本のように門松のようなものを飾る習慣はありません。その代わりにクリスマスツリーが1月6日まで飾ってあります。この日はべファーナ(befana)言います。

イタリアでは年末の方がクリスマスよりもお祭りという意識が高く、友達同士、恋人同士で過ごすことがおおいようです。私が最初に働いていたレストランでも大晦日は営業していてカウントダウンにあわせて従業員もお客さんに混じって踊っていました。

今でも怖い思い出として残っているのは、2000年のカウントダウンです。記念すべき年という事もあり、フィレンツェでも花火が打ち上げられるということで楽しみにしていました。皆がその瞬間をスプマンテ(スパークリングワイン)を持てってまちうけていました。花火の合図と共に知らないもの同士街に出ていた人々がワインをかけあい、窓からは下の人に対してワインの雨。これだけならよっかったのにワインが無くなって、手持ちぶたさになったのか、それともアルコールが入って勢いづいたのか、ワインのボトルが宙を舞う始末。家に帰るまで、上からも横からもワインとボトルが落ちてきて、命からがら帰ってきました。次の日の朝恐る恐る街に出てみると、所々にガラスの破片の山があるものの街は綺麗に掃き清めらていました。本当にご苦労様でした。

クリスマスの過ごし方

2008年12月19日

今回はクリスマスの過ごし方について書こうと思います。

イタリアでは、クリスマスの事をナターレといいます。日本では、クリスマスよりもクリスマスイブの方がより重要な感じですが、イタリアでは、クリスマスが一番重要な日になります。

日本では、恋人同士で、または家族で食事に行ったりすることが多く、レストランで働く私たちにとっては、一年の内で一番忙しい日になります。

そういうイメージでイタリアに旅行にいってみると、老舗と言われるレストランのほとんどが24日、25日とお休みで、レストラン以外のお店も休んでいて、街は本当に閑散としている事に驚かされます。

というのもイタリアでナターレ(クリスマス)は、家族で過ごす日になるのです。

私がフィレンツェで働いていた時も、クリスマスは休みで、イタリア全土から集まって来た同僚たちはみんなクリスマスに地元に帰っていきました。

一度この前にも話したアンドレアの家にクリスマスに招待された事がありました。

家には小さなクリスマスツリーがあって、その根元には、沢山のプレゼントが置いてります。テーブルの上は綺麗に飾られてあって、そこにお母さんの自慢の料理と秘蔵のワインが運ばれてきて、本当に楽しい食事になりました。とくにアンドレアは家庭の味を楽しめて満足そうでした。

そして食事が最後になると、みんなでクリスマスツリーの前に集まってプレゼントを交換しました。非常に楽しい時間でした。

イタリアのような家族を大切にする国でも、徐々に家族で会える機会は、減ってきていて、家族で会うのは、クリスマスくらいかな、とあるイタリアの友達がいっていました。

クリスマスは、イタリア人にとって家族の絆を深める大切な日なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庭のあるレストラン

2008年11月21日

今回は、ピンキオーリの前に働いていたアンティーコ ジローネという レストランについて書こうと思います。 働くきっかけとなったのは、この前書いたとおり、ティナおばあちゃん がプルチェ(蓑虫という意味)のフィレンツェの情報雑誌に掲載してく れたことです。 「まじめな日本人がレストランで働きたいといっています。 私が保証します。とっても良い子です。」という内容で。 どうみてもかなり怪しい感じの内容で多分無理だと思っていました。 それに連絡してくれたのが、このレストランのオーナーのモルガンテ でした。後にも先にもこれっきりでしたが。 フィレンツェの郊外にあるこのレストランは、ピザもあり、夏になると、 庭で食事がとれる、開放的でとても綺麗なレストランです。観光客は、 ほとんど訪れず、お客様のほとんどがイタリア人で、週末になれば、 100人以上はいる大きなレストランです。 オーナーの奥さんリザはキッチンを担当し、息子のマルコはサービスを、 そして、その弟のアンドレアはピザを担当するという、家族経営のお店でした。 その頃は、語学が不十分だったため、キッチンで働く事になりました。奥さん 以外にもピザを焼くエジプト人やサービスでは、ブラジル人やスイス人などが 働いているのをみて自分を雇ってみたいと思った事も肯けました。 この時知り合ったのが今でも親友のアンドレアです。スクーターを買うまで 仕事の帰り道乗せていってくれたり、一緒にいろいろな所に飲みに行ったり、 今でも連絡を取り合う仲です。 リザの指導のもとはじめ洗い場をはじめ、最終的には、前菜と簡単な お肉料理を任されました。 リザは、日本に帰る直前にガンで亡くなりました。最後に会いに行く直前でした。 変わり果てた自分の姿を見られたくなかったようです。 ソムリエの試験に合格したとき、店に飾ってあったアンティークのソムリエナイフ をプレゼントしてくれました。 リザが亡くなってからすぐに店も閉店しました。 私にとってこのソムリエナイフがイタリアでの宝物の一つです。

ソムリエの資格について

2008年10月24日

今回は、イタリアでのソムリエの資格の取り方について書こうと思います。
ソムリエの学校は、イタリアソムリエ協会が主催しています。フィレンツェでは、
年に1回、初級、中級、上級と行われ、ソムリエとして資格を
取るには、3年かかります。
ただ、フィレンツェ以外の場所でも行われているので、うまく探して行けば、
1年で資格を取る事もできます。
語学や文化、ワインに親しむ為に3年間、フィレンツェで受ける事に
決めました。
この学校は週に1回、約4ヶ月間行われるもので、講座が終わるとそれぞれに
簡単な試験があり、次の級に進むことが出来ます。最後の上級講座が終わると
最終試験になります。最終試験は、筆記試験の後に、実技と口答試験があります。
これに合格するとソムリエになれます。
そのあとレストランで2年以上働くと、また試験を受け、プロフェッショナルの
資格が取れます。
ただ、2回以上講座を欠席すると試験を受ける事ができません。
レストランで働く人のための学校なので、毎週月曜日または、水曜日に
開催されていました。
簡単にどういうことを学ぶのかというと、
初級 ワインの歴史、製造方法
中級 DOC、DOCGのワインとその地域の料理について
上級 料理とワインの組み合わせ。
これに毎回3種類ぐらいのワインのテースティングが出来ます。
はじめは、ワイン以上に語学力が問題でした。
その当時は外国人一人でした。ただみんな大変親切にしてくれました。
フィレンツェでずっと学んでいると、試飲会やワインのフェアーなどが
数多くあり、その関係者が協会の人、または学校の生徒が多く、色々な
面で待遇されました。
非常にアットホームで楽しい授業でした。
これからイタリアに長く滞在予定のある方は、是非挑戦してみて
ください。

眺めの良い部屋

2008年09月26日

今回はイタリアでお世話になったティナおばあちゃんの話をしたいと思います。
6年前にイタリア行きを決意したとき、日伊協会の斡旋で住むことになったのが、彼女のアパートです。
ヴィア デイ バルディという昔から額や本の装丁などたくさんの職人たちが働いている通りです。その通りにある9階を学生向けのアパートとして貸していて、彼女はその8階に住んでいました。フィレンツェの中心にあり、便利な所でしたが、9階まで90段以上の階段の毎日の昇り降りは、とても大変でした。そのぶん窓から見える景色は、最高でした。
 基本的に学生アパートは、一つのアパートを何人かでシェアする形態が多く、わたしも6年間に20人以上の学生たちと一緒になりました。その話は次回したいと思います。たくさんの国の人に出会いました。
 下に大家さんのティナおばあちゃんが住んでいることもあり、語学学校が終わると、私たちを招待してくれて、会話の練習をしてくれました。ゆっくりと時間をかけて。その時は必ず、自家製のタルトとヴィン サントをご馳走してくれました。あの時の味は忘れられません。それからも、仕事を探してくれたり、事あるごとに相談にのってくれました。まるで本当のおばあちゃんのように。
 2年前にフィレンツェに帰る事ができました。そのときはもうティナおばあちゃんは、92歳で亡くなられていました。最後までよく私たちの事をよく話していたそうです。お孫さんのご好意で、お墓参りにいきました。フィレンツェ郊外の静かなところです。
「今あなた達が住んでいるアパートは、旦那が浮気したときに、その腹いせに買ってもらったものなのよ。」なんて楽しそうに笑っていたおばちゃんの笑い声が聞こえてくるようでした。