はじめまして。シェフソムリエをしています出久根 洋二です。

2008年08月29日

はじめまして。シェフソムリエをしています出久根 洋二です。

茨城県の出身です。あまり聞きなれない名字だと思います。茨城県の北浦という小さな町だけにある名字です。非常にめずらしく、約7世帯しかない名字です。おかげ様で皆様に覚えて頂けます。

 この道にすすむきっかけとなったのは、茨城県の水戸市にある小さなイタリアンレストランで、シェフの料理と陽気なサービスに感動し、そのシェフからイタリア行きを薦められ、またフィレンツェにあるレストランも紹介して頂きました。

イタリアに在住していたのは1997年~2003年です。この間、沢山の友人達に助けてもらいながら、イタリアでソムリエ資格を取得し、その後、エノテカ・ピンキオーリのフィレンツェで2年半ほど働いた後、ピンキオーリ夫妻から薦められ、銀座で働き始めて5年目になります。

今思い出せば、東京・銀座で働く事に戸惑い、また悩んだりしましたが、

お客様やスタッフの助けもあってこれまで頑張ってきました。

これからも皆様に料理とワインを通してイタリアを感じていただけるように頑張りますので、宜しくお願致します。

次回からは、イタリアで6年間生活していましたので、その時のエピソードなどを紹介しようと思います。

ワインの保管方法

2008年08月22日

私たちは、ワインの保管に関しましては十分に注意しています。

なぜならば、ワインは生き物だからです。

今回は、ワインセラーに関しては、私の経験上

1)温度管理 2)湿度管理 3)照明 4)音 5)振動 6)空気 7)ニオイ

などを常に注意をしています。

それぞれの項目をもう少し詳しくご説明します。

 

1)温度管理

常に平均14.5度を保つようにコンピューターで管理をしています。

ワインは、温度設定により熟成速度が変わります。例えば、管理温度が高ければ早く熟成します、また温度が低ければ熟成速度が遅くなります。例えば、メロンでも常温で保管すれば早く熟し、冷蔵庫で保管すればゆっくり熟します。

また、温度は低い所と高い所では温度が異なり、私共のセラーでは約0.5度違います。(天井の高さによっても異なると思います)

従って、低いところには白ワインとか、赤ワインだとピノ・ノワールとか保管なされると良いと思います。

その他のワインは徐々に上の方に置かれると良いと思います。

 

2)湿度

湿度は約70%~80%位だと居心地が良いかも。

湿度が低すぎると、コルクが乾き易くなり、高過ぎるとラベルにカビが発生し易くなります。

国内では、白カビ、青カビが主流でワインにダメージを与え易くなります。

ヨーロッパでは黒カビが発生するのですが、ワインにはOKです。

 

3)照明

照明は出来るだけ暗いほうがワインに優しいです。

 

4)音

できるだけ静かな方が落ち着けます。

 

5)振動

振動は無い方が優しく休めます。

 

6)空気

空気は1日1回でもフレッシュな空気を与えた方リフレシュできます。

 

7)ニオイ

無臭かワインの香りがベスト。

 

ワインは生き物なので、以上の事がなされていないと、せっかく休んでいるワインが、人で例えればゆっくり眠れないからです。

10年前の話ですが、スウェーデン沖で水深64mの海底から一隻の沈没船が引き上げられました。

第一次世界大戦中の1916年10月末、ドイツの潜水艦Uボートにより沈没させられた船に

3000本のシャンパーニュが積まれていました。

日光から遮られ約摂氏4度の安定した水温で、また水圧はシャンパーニュと同じガス圧だったそうです。

82年間も安定した環境の中に置かれていたので、約2000本は保存状態が良かったそうです。奇跡的ですよね。

 

これまで、数回にわたって、私がブログを書いていましたが、実は、エノテーカピンキオーリには、私以外にも多くの優秀なソムリエが在籍しています。

これからは、順次、私とともに、一緒に頑張っているソムリエ仲間にもブログに参加してもらおうと思っています。

次回は、私と共にEnoteca Pinchiorri東京のワインを支えてくれている、シェフソムリエの出久根さんを紹介させていただきます。

ソムリエ個人によって、ワインに対する考え方や、取り組み方、エピソードなども様々です。

ぜひお楽しみに。

ワインの輸入について

2008年08月15日

私たちのワインは、全てイタリア・フィレンツェから輸入しています。 ワインはとてもデリケートなので、色々な事に手間が掛かります。 運搬の際一番注意するのが温度です。 私たちは、フィレンツェでリーファーコンテナ(温度設定されたコンテナ)に入れてジェノバ港から 東京港まで、約1ヶ月かけてワインを輸入しています。この間に非常に重大な問題があります。 年間平均気温30度前後の赤道周辺を何日もかけて2度も通過する事です。 ワインに、もの凄く大きなダメージが与えられます。 その為に、私たちがリーファーコンテナを使用する理由です。 東京港から倉庫(保冷庫)まで運び、それから約1ヶ月かけて税関の手続きを行い、 2ヶ月後にやっと銀座と名古屋のセラーに入れることが出来ます。 もちろん、倉庫から銀座と名古屋のセラーまでも保冷車にて運ばれます。 従って私たちのワインは常に一定の温度に守られて保管されています。 私たちは、ワインの輸入から販売までを、自分たちで行っています。 その為に、私たちのワインは通過経歴がはっきりしています。 この通過経路が、あと一つ大切な条件になります。 これが、あいまいだと、どこで保管されたか? リーファーコンテナを使用されたか? ワインの倉庫は保冷庫で保管されたか? 運送中は保冷車にて運送されたか? 今、例を挙げただけでも4つ疑問が出てきました。 私が思うのは、ワインは生き物であり、常に一定の状態を保ってあげなければ ストレスを溜めてしまい、 そのワインはコルクを抜かれてテースティングされた時にはじめて 正直にワインを表現しています。 簡単にいえば、自然では無いようです。 人も同じように、ストレスを抱えているときは、体調が悪かったりしますよね。 皆さんワインを管理される方は、ワインに愛情を持って扱って頂くと嬉しいですネ。 次回はワインの保管方法